「特別な色を作り出す」特色印刷
一般的なプロセスカラー印刷は、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色を掛け合わせて色を再現しますが、例えば金色はプロセスカラー印刷の掛け合わせでは再現できません。そのためプロセスカラーとは別にインキを調合して色を作り出します。よって、プロセスカラーの4色+特色の計5色で印刷を行います。弊社ではこの特色印刷に対応したオフセット輪転機を保有しています。
特色印刷の利用シーン
特色として扱われる「金・銀・パール」などはパッケージや雑誌などで効果的に差別化を図りたい際に使われることが多いです。プロセスカラーの4色では表現できない高級感がでたり、デザインの表現力に幅を持たせることができます。 また、企業のコーポレートカラーや商品ロゴに特色が使用されるケースもあります。こと色再現は企業イメージやブランディングに関わる重要な問題であるため、プロセスカラーでは表現できない時にこの特色印刷を活用します。
特色印刷で使用する「DIC」と「PANTONE」
特色を印刷する場合、表現したい色を印刷会社に伝える必要があります。その時に活用するのが「DIC」や「PANTONE」と呼ばれる色見本になります。それぞれの見本帳から表現したい色を選び、そのカラー番号を伝えます。
<DIC>(ディック)
日本のDIC株式会社が製造している特色インキのことで、DICカラーガイドという色見本帳があり、希望の色を伝えるために「DIC○○番」と番号を指定します。
PANTONE(パントン)
アメリカに本社を持つPANTONE社が提供している色見本帳で世界共通で使用される規格になります。こちらも、「PANTONE○○番」と希望の色を伝えます。
カラー以外にも活用できる特色印刷
プロセスカラー(4色)に加え、調合した1色を追加して印刷を行う特色印刷ですが、追加の1色をニスにすることで「ニス引き印刷」として活用することもできます。 追加できるものは、グロスニス、マットニス、抗菌ニス、ホワイトスクラッチ(ゴミなしスクラッチ)、香料インキなどがあり、製造できる印刷物の幅が広がることも、この特色印刷の特徴になります。
製造プロセス
当矢印刷が特色印刷に強い理由
「インラインフィニッシュ」による緻密で強力な製造体制
特色印刷対応のオフセット輪転機は全国でもごくわずかしか稼働していません。弊社はそれを保有しているだけでなく、併せて最新鋭のインラインフィニッシュを使うことで、特色をプラスした創意工夫あふれる新アイテムを製造できます。ワンストップで処理できるため、別々の加工ラインを用意する必要がなく、無駄なコストの削減と短納期対応が可能となります。
- 日本に十数台しかない最新鋭のインラインフィニッシュを4台保有
- ワンストップ対応だから、大ロットでもスピーディーに対応
- 埼玉工場は24時間・365日稼働!
主な展開例
- コーポレートカラーやブランドカラーを再現するシーン
- 新装開店やお正月など、煌びやかに広告物を演出するシーン